家相・家の中心(重心)
家相風水・中心と構造
- 家相診断で重要な要素である家の中心(重心)は平面図より重心算定します。
家屋の間取りの平面形状はコの字型、L型、その他変形型、
など多様な形状があります。
- この多角的矩形を分解、統合して家屋のバランスの中心(重心)を導きます。
マンション等の場合も基本的には同じです。
- マンションのバルコニーは基本的に算定から外しますが、
構造的に柱がバルコニーの先端に配置されたアウトフレームという構造があります。
この場合大梁は逆梁となりバルコニー手摺りと一体になった形状をしています。
この構造のバルコニーは重心算定に含みます。
- マンションの外部廊下の床スラブはキャンチレバーという片持ち構造で設計
される事が多くアウトフレーム構造のものは大変希少です。
従って多くの場合外部廊下は重心算定から外します。
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- 出窓は木造でもRC造でも重心算定から外します。
- 特にRC造やS造のマンションの重心を執る場合は経験と、
やはり建築工学を熟知していないと、間違った重心を設定してしまいます。
図面に表れない上部梁の位置や梁の構造(キャンチレバーやアウトフレーム)や
応力を判断する見識がなければ鉄筋コンクリートや鉄骨造を
家相診断する事はできません。
- そういう意味では一級建築士とはいいませんが、せめて二級建築士か木造建築士の
資格を取得してから家相、風水を勉強するべきでしょう。
建築工学を知らない占い師や風水鑑定士が多すぎます。
- 占い師上がりの風水鑑定士や、住宅営業マン上がりのえせ鑑定士の中には
外と内を隔てる外壁こそが重心算定時の区画割だという輩もいますが、
建築工学的無知を糊塗する主張です。
- 家相学は張りや欠けや階段など建築構造を重要な診断材料として扱います。
その家相学の思想からいってもRC構造の場合は図面に表れない大梁や小梁や
キャンチレバーなどを判断できる見識がなくてはなりません。
◆家の中心(重心)算出
- 下図の様な単純な不整形の家屋であれば、矩形を分解すると2通りの矩形の
組合せが出来ます。それぞれの対角線の交点を直線で結び、2通りの矩形の
組合せを合体すると交点を結んだ直線の交点ができます。
この交点が建物の重心(中心)となります。
- 家屋の形体
- 矩形の組合せ(1)
- そぜぞれの矩形の対角線の交点を直線で結びます。
- 矩形の組合せ(2)
- それぞれの矩形の対角線の交点を直線で結びます。
- 2通りの矩形の組合せを合体(3)
- 対角線の交点を結んだ直線の交点が重心(中心)です。
- とても複雑な間取りの平面矩形は、厚紙を切り抜いて物理的な重心を測り
中心(重心)としますが、欠けの多い間取りはとても吉相の家相とはいえません。
- 家相学での家の中心(重心)の出し方は正方形であれば対角線の中心を家の中心でよろしいですが凸凹がある家屋では机上で中心算出は専門家でないと至難です。そこで素人でも算出する方法があります。
- まず図面を厚紙に貼って家屋の形通りに切り抜きます。
そしてコンパスの先などでバランスしながら物理的重心をとります。それが家相学の家の中心です。この場合バルコニーは含みません。
- この重心を家屋の図面上で中心にに記入して家屋を真北に添って15°で24等分して鉛筆等で薄く図面に書いて下さい。それで家相の吉凶と照合しながら家相をチェックして下さい。だいたいの善し悪しはこれで判断できると思います。
- 家相は真北で診断します。磁北と真北では6°前後 の誤差があります。これを誤らないようにご注意下さい。環境学でもある風水は磁北で診断します。
- 未熟な設計者ほど複雑な張りや欠けの多いつぎはぎの様な間取りプランをします。
建築的に稚拙な建物は家相的にも劣悪だといえます。家相の張りと欠けは
間取りプランでは重要な要素です。鬼門と裏鬼門に欠けを配するなどは論外です。
- 建物が2階建て以上の場合は、1階と2階はそれぞれの階の平面により
家の中心(重心)を算出します。玄関独立型の二世帯住宅も、
各々の居住スペースで家の中心(重心)を決定して家相診断します。
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